就活生の必須資格とされる、ITパスポート試験。
就職活動で有利にする方法を紹介します。
ITパスポートってどんな資格?
「ITパスポート試験」、略して「iパス」。
社会人から学生までITに関わる人に向けた国家資格です。
そもそもITとはインターネットなどの通信を
コンピュータなどの情報伝達機器を使用する情報技術。
30年以上前に「パソコン通信」と呼ばれて
一部マニアの間で使われていたものが発達し、
老若男女問わずパソコン、スマホを使って情報にアクセスするようになりました。
趣味や遊びの世界だけではなく、ビジネスにおいても重要になってます。
どのような職種においてもこのITパスポートで出題される知識は必要不可欠に。
ITパスポートではITに関する最新技術はもとより、
経営全般(経営戦略、マーケティングなど)も出題されます。
ITパスポートのパスポートというのは
「世界にはばたくようなイメージ」
として資格名につけられました。
ITパスポート試験の難易度はどのくらい?
国家資格の難易度をランキング化、偏差値付きにしたサイトがありました。
資格難易度ランキング
これによると
偏差値 | 難易度 | |
ITパスポート | 45 | 簡単 |
基本情報技術者 | 49 | 簡単 |
応用情報技術者 | 65 | 難関 |
情報セキュリティスペシャリスト | 67 | 難関 |
となってます。
ITパスポート試験を受験&合格した私の印象。

決して簡単じゃないぞ!
暗記する項目いっぱいあるし、試験範囲も広い。
しっかり勉強しないと合格点は取れないぞ!
合格の条件
合格の条件は
①総合評価点
‣600点以上/1000点満点
②分野別評価点
- ストラテジ系 300点以上/1,000点満点
- マネジメント系 300点以上/1,000点満点
- テクノロジ系 300点以上/1,000点満点
簡単に説明すると各分野で60%以上の正当率を取る事が条件。
自動的に総合評価点も600点を超えてきます。
社会人、大学生などは50%以上の合格率。
しっかり勉強しておけば合格は可能です。
事実、小学生の合格者もいますからね。
ITパスポート試験の勉強時間
これはサイトによって書かれている事がまちまちです。
・100時間
・150時間
・180時間
など。
参考までに私のプロフィール
・50歳
・製造業(生産技術)
・工業高校卒(情報技術科)

情報技術科卒業だったらコンピュータに詳しいんでしょ!
ずるいよ!
工業高校で教えてもらった事なんて30年以上も前の事だから覚えてません(笑)
社会人なので企業経営には触れていますが・・・。
ほぼ、スタート地点はゼロスタートと言えます。
私の勉強方法。
いきなり試験に申し込みました。
ITパスポート試験は頻繁に試験が行われますが予約がなかなか取れません。
だいたい2か月後の予約が取れるくらいです。
これが勉強期間。
私の昭和な勉強法(笑)
勉強方法はまずはテキストを完読。
その後はひたすら過去問題で練習です。
テキストは必ず最新のもので勉強して下さい。
古本屋さんで買ってきた昔のものだと性能不足。
IT業界は日進月歩でどんどん新技術が生まれています。
ITパスポート試験は新技術の取り入れにかなり積極的ですよ。
2か月のうち最初の1か月でテキスト部分を完読。
仕事の休憩時間を利用して1時間/日。
残りの1か月は過去問題をじっくりと2時間/日。
合計すると90時間。
ただし、お休みした日もあるのでだいたい80時間の勉強時間で合格できました。
オンライン講座を受講する方法
✔重いテキスト持ち歩きたくない
✔移動時間とかスキマ時間で勉強したい
✔短時間で効率よく
って方にはオンライン学習という手もあります。
こちらで紹介しているオンスクの口コミです。
・約10分でテーマごとに講義動画、演習問題がまとめられているので隙間時間にぴったり。
・980円(税込:1078円)で複数講座でも使い放題。
・資格の学校TACの関連会社なので講義が分かりやすいと評判
・難易度の高い資格講座も同じ料金で受けられる
・スマホさえあればいつでもどこでも
とかなり評判です。

ITパスポートで就職を有利にする方法
ITパスポート試験を受験するのにお勧めしたい人。
いや、絶対に持ってないといけない人。
それは就職を控えた就活生です。
「私はITや企業経営についての基本的な知識ありますよ」
というのを企業側にアピールする事ができます。
ただ、ITパスポート試験で証明できるのは
基礎知識ありますよ
というのがポイントです。
ITを活用する技術があるというわけではありません。
企業によっては「持ってて当然の知識」とみられる場合も。
そこで面接で一工夫しましょう。
✔IT系の分野に関心を持っているという事。
✔どのような理由でこのITパスポートに挑戦、取得に至ったか。
✔今後この知識をどのように活用していくか。
✔どのような勉強方法で合格に至ったか。
✔苦手分野をどのように克服したか。
✔就職先でどのような方面で役立てることができるのか。
✔努力することで結果を得る喜びを体験しました。
これらはどのような資格や特技でも同じですね。
いかに自分をアピールできるかが面接のキーポイントになります。
履歴書の資格の欄に「ITパスポート試験」と書いておくだけじゃダメですよ。
面接官にどんどんアピールしていきましょう。
企業によってはITパスポートの総合得点を確認されるところも。
ITパスポートは持ってて当然としている企業が増えているんです。
もう就活生にとっては必須の資格。
社会人の方も企業によっては
「全社員に対してITパスポート資格取得を推進する」
というところも多数あります。

ITパスポートを取得するメリット
最新技術の知識習得
ITパスポート試験は日進月歩の最新技術についても出題されます。
資格取得に向けて勉強する事で最新技術の基礎知識を得られます。
社会人として必要な基礎知識習得
企業経営の基礎知識や法律など
社会人として知っておくべき事も出題されます。
今の情報時代で最も必要なセキュリティも多く出題。
これらの基礎知識は社会人として知っておくべき事です。
社会に出る前に身につけておきたいですね。
ITパスポートとの合わせ技でさらにアピールできる資格
資格はもちろんITパスポートだけではありません。
ITパスポート以外の資格も取得することで
さらにアピールする事が可能に。
目指す業界によって喜ばれる資格は違います。
しかし、資格というものは持ってて損する事はありません。
おすすめの資格を紹介します。
TOEIC
海外と事業連携している企業に就職する場合はもちろん外せないのがTOEICです。
文系、理系問わずに必須の資格ともいえます。
企業によっては「TOEIC 〇〇〇点以上」と応募条件にしているところもあります。
履歴書にTOEIC得点を記載するには600点以上獲得を目安に。
TOEIC600点は英検2級~準1級の間くらい。
およそ高校卒業~大学中級レベルです。
TOEIC受験者のうちおよそ25%が獲得できる点数です。
簿記
簿記検定試験を必要とされるのは経理部門だけではありません。
他の企業との取引をする場合、経営状態の確認などをすることがあります。
公開されている決算報告書などを読み解く知識が必要に。
そのために簿記検定試験を取得する方も多いです。
簿記検定試験の正式名称「日本商工会議所簿記検定試験」。
履歴書には3級でも遠慮なく記載すべきです。
簿記検定試験の合格率は
合格率 | |
3級 | 40~50% |
2級 | 8~30% |
簿記検定試験2級は難易度が高いうえ、
試験のたびに合格率が大きく上下します。
複数回チャレンジする日程的な余裕を持って挑みましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
金融業界に就職しようという方には必須の資格であり、必須の知識といえます。
実務経験、研修修了などの条件を満たさない場合、
ファイナンシャルプランナーは3級取得から始める必要があります。
2級の受験資格として3級が必要になります。
就職でアピールするなら2級以上の取得を目指してください。
最近では、個人でお金の勉強をするために受験される方も多くなっています。
将来設計のためにも役立つ資格といえます。
ファイナンシャルプランナーの合格率は
学科合格率 | 実技合格率 | |
3級 | 85% | 80% |
2級 | 50% | 60% |
ITコーディネータ(ITC)
ITコーディネータは経営とITに精通した人。
データ、企業、人、資源などをつなぎ経営に活かしていくための資格です。
より経営に直結したフィールドでの活躍が期待できます。
企業内だけでなく、コンサルティングにも。
将来的に独立も視野に入れられる資格です。
ITコーディネータという資格の合格率は約80%。
勉強期間はおよそ1.5か月程度。
と取得しやすい資格でありながら企業側の需要が多いねらい目の資格です。
ITパスポート試験の点数によってITコーディネータ試験の一部免除
総合評価点で750点以上を獲得すると
上位資格であるITコーディネータで
一部免除が受けられます。
ITコーディネータを一部免除で受験することを
「専門スキル特別認定試験」といいます。
こんなにお得になりますよ。
通常試験 | 専門スキル特別認定試験 | |
問題数 | 100問 | 60問 |
試験時間 | 100分 | 80分 |
受験料 | 19,440円 | 9,720円 |
ITパスポートとITコーディネータの違いとは
混同されやすいITパスポートとITコーディネータの違いを簡単に表すと。
ITパスポート | ITを活用する人 |
ITコーディネータ | 経営戦略に合わせてIT化を推進する人 |
基本情報技術者、応用情報技術者
コンピュータ業界への就職の場合はITパスポートだけでは足りません。
ITパスポートで知識を持っている事は証明できます。
基本情報処理などを取得して技術を持っている事をアピールしましょう。
コンピュータの知識だけでなく、プログラミングの知識や
ITシステムの設計、開発、運用などの知識も得られます。
ITパスポートを取得し基礎知識を得ているので
次のステップとしてちょうどいい国家資格です。
応用情報技術者はより高度な知識を必要とします。
よって就職で有利になる事は間違いありません。
情報技術者の合格率は
合格率 | |
基本情報処理技術者 | 20~30% |
応用情報処理技術者 | 20%前後 |
難関資格ですが、2020年秋季試験から異変が起こっています。
基本情報処理技術者の合格率が50%近くまで倍増しています。
「コロナの影響によって自主勉強時間が確保できた事の影響か」
とも言われています。
MOS
事務系の仕事をされる方におすすめなのがMOS資格です。
マイクロソフトオフィススペシャリストの略。
EXCEL,WORD,POWERPOINTなどのマイクロソフトオフィスが使える事をアピールできます。
特にEXCELの知識をしっかりつけておきましょう。
大量のデータを処理、分析する仕事はどの業界でも必須と言えます。
MOS試験の合格率は
合格率 | |
スペシャリスト | 80% |
エキスパート | 60% |
合格率は比較的高め。
営業や財務経理など事務系の仕事を目指す方には
勉強した事が実務に直結する資格になります。
まとめ
ITパスポート試験、まわりはみんな持ってます。
持ってないとスタート地点がかなり後ろに並ぶ事に。
まずはITパスポート試験に合格。
さらにほかの資格をプラスアルファです。
そして何よりも重要な事は
資格取得した実績と努力と今後の活用について
いかに面接官にアピールするかが重要です。
聞かれなくても自己PRとして積極的にアピールしましょう。

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