製造業であれば不良品の流出対策は必須です。
うちの工場でもポカヨケが設置されていて決められた手順通りに作業するようになっています。
それでも出てしまう不良品の流出。
この時皆さんの会社ではどのように対策されているのでしょうか?
うちの会社は検査治具の導入であったり、センサー等を使った電気仕掛けの対策です。
こうなってくると対応部署は生産技術となってくるので、かなりの頻度で私が対応させられます。
しかし、私は「本当の対策になってますか?」と言いたいです。
そもそもうちの工場の場合、最終検査員は作業者の一人と思われています。
前工程から流れてくるスピードに合わせて作業+検査させている状態です。
これじゃあ見落としあるのも当然。
ある工程の最終検査員に「すごいスピード感やな」と言ったところ
「この作業速度で不良出すなっていうのが無理なんですよ」と。
どこまで本気で言ってるのか分かりませんが一理あるなと思いました。
私の持論、「最終検査員は検査だけで前工程の作業が終わるのを待っているくらいがベストだ」
さきほど上げた検査治具やセンサーによる対策は、
・お客さんに対して今後の対策を説明するのが非常に楽
・対策した感がある
しかし実態は最終検査員の仕事を増やして更に追い込んでしまっています。
検査治具、センサー等は見た目では判断つきかねる箇所の検査に使用するものであり、
単なる見落としを発見する為のものであってはならないのです。
その対策で今回と同じ不良は出なくなるかもしれません。
弊害として最終検査員を時間的に追い込み、
別の不良が流出する恐れが高くなります。
私は全ての治具、センサーについてダメ出しするつもりはないです。
以前設置した画像検査を導入したことによって作業工数低減に繋がった改善がありました。
そういうのはどんどん行っていくべきです。
しかし、導入するにあたりこれまでの作業+画像検査で一時的に負荷が増える状態になる事を嫌がってなかなか導入させてもらえませんでした。
「1か月我慢して実績積んで本格運用になればその後が楽になるからやりましょう」と何度言ったか。
最終的には同様の製品を生産しているラインには全展開になる案件となりました。
あ、なんかうちの会社のダメ出しした感じになっちゃった(笑)
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