製造業の段取り替え改善|段取り時間を短縮するアイデアと進め方 アラフィフ生産技術の日常

製造業の段取り替え改善|段取り時間を短縮するアイデアと進め方

【段取り替えの改善方法】低コストでできる時間短縮方法 改善活動
【段取り替えの改善方法】低コストでできる時間短縮方法

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段取り替えのたびに工具を探す。
治具を取りに行く。
その間、設備は止まったままです。

段取り替え時間は、現場の工夫で短縮できる場合があります。
まずは作業を見て、できる改善から始めましょう。

段取り替えの現状を確認する

改善前に、段取り替えの時間を測ります。
どの作業に時間がかかるかも記録します。

作業時間を測る

前の品種の生産終了から、次の品種をスムーズに生産できるまでを測定します。

工具探し、運搬、交換、調整など、作業ごとに分けて記録しましょう。

ビデオ撮影で見落としを防ぐ

作業を撮影すると、待ち時間や探す動作を後から確認できます。

作業者と映像を見返し、記憶だけでは気づきにくいムダを探します。

撮影は社内ルールと作業者の了解を確認し、安全に行ってください。

段取り替えをビデオ撮影し、作業内容と時間を確認する様子
撮影した映像で作業を確認します。

内段取りと外段取りを分ける

設備を止めて行う作業が「内段取り」です。
設備を動かしながらできる準備が「外段取り」です。

撮影した映像を見ながら、事前にできる作業がないか考えます。

設備停止中の交換作業と、設備稼働中の事前準備の比較
準備を前倒しできる作業を探します。

段取り時間を短縮する改善アイデア

1. 工具や治具の整理・整頓

工具の置き場所を決めます。
誰でも同じ場所から取り出し、戻せるようにします。

品番ごとに工具をセットにすると、準備漏れを見つけやすくなります。

工具を定位置に整理し、すぐ取り出せる状態
工具の定位置を決めます。

2. 次に使う工具や治具を事前に準備

設備を止めてから取りに行かず、次に使うものを先に準備します。

近くに置けない場合は、次の段取り用の置き場を設けます。

次の段取りで使う工具と治具を台車に準備する様子
設備停止前に次の準備を進めます。

3. 工具を使わない固定方法を検討

部品交換に工具を使うなら、工具なしで交換できる方法を検討します。

  • 位置決めピンで位置を決める
  • ガイドに差し込み、ロックピンで固定する
  • トグルクランプや早締めナットを使う
  • 形状や重力を利用して位置を決める

設備に合った固定力、位置精度、安全性を確認してください。

ガイドに部品を差し込み、ロックピンで固定する例
交換方法を簡単にできるか検討します。

4. ダルマ穴でボルトを完全に外さず交換

固定方法を変えられない場合は、取り付け穴の形状を見直します。

ボルトを少し緩め、部品をスライドして交換できる場合があります。

抜けやずれが起きないか、締結力と安全性を確認しましょう。

左側の丸穴と右側の細い長孔がつながったダルマ穴にボルトを通した例
左の丸穴から右の長孔へスライドして交換します。

5. 道具を作業場所の近くに置く

振り向いて取る、歩いて取りに行く。
繰り返す動作も段取り時間になります。

安全に配慮し、使う場所の近くに道具を配置できないか見直します。

作業者の近くに工具を配置した機械設備
使う場所の近くに道具を置きます。

6. 配管にマルチカプラを検討

配管が多い設備では、複数系統をまとめて接続できるマルチカプラが役立つ場合があります。

流体、圧力、温度、流量などの条件と、誤接続防止を確認してください。

複数の配管を一括で接続するマルチカプラ
設備条件に合う製品か確認します。

品目・品番ごとに改善を確認する

同じ設備でも、品目や品番で治具や調整内容が異なることがあります。

一つの品番で短縮できても、別の品番では作業が増える場合があります。
対象品番ごとに調査し、他の品番で悪化していないか確認しましょう。

同じ設備を使う異なる品番の段取り内容を比較するイメージ
改善の影響を品番ごとに確認します。

改善後の時間を測り、生産計画に反映

改善後も段取り時間を測り、改善前と比べます。

時間短縮だけでなく、安全性や品質も確認します。
他の品番で時間が延びていないかも見直します。

測定結果を標準時間や生産計画に反映し、実績に合う計画に更新しましょう。

ストップウォッチで改善後の時間を測り、生産計画を確認する様子
改善後の実績を計画へ反映します。

段取り替え改善の進め方

  1. 対象設備と品目・品番を決める
  2. 改善前の時間を測り、作業を記録する
  3. 撮影した映像を見て、内段取りと外段取りを分ける
  4. 現場に合う改善を試し、他品番への影響を確認する
  5. 改善後の時間・安全性・品質を確認し、計画に反映する
撮影、分析、改善、時間測定、生産計画の見直しを順に進めるイメージ
現状把握から改善後の確認まで進めます。

まとめ

段取り替え改善は、現状を測り、作業を見直すことから始まります。

品目ごとに影響を確かめ、改善後も時間を測定しましょう。
結果を生産計画に反映し、実績に合わせて見直します。

段取り替え改善の流れを振り返るイメージ
測定と見直しを続けることが大切です。

皆さんの工場では、どの作業に時間がかかっていますか。
気になる作業があれば、コメントで教えてください。

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